七島八島

route1342005-07-24

ばぁっちり晴れた日曜日のお昼前に
僕はバイクにまたがり七島八島に向かった。


この場所は下諏訪にあり、霧が峰高原から
美島ヶ原に向かうビーナスラインの途中にある湿原である。


最近は休みになると決まって山に出かけるのだが、
今日の意気込みはいつもに増してすごかった。


小学校6年生のとき、僕の地元の町が持ってる保養所が
蓼科にあるため、ここに修学旅行できていた。


そのときのかすかな記憶が今でも残っていたのだが、
今日再び訪れることで小学校時代に戻れるかな、
なんて淡い期待を胸にうきうきドライブ、じゃなかった、
ツーリング!


七島八島の木道と湿原を見たとき、かすかだった当時の
景色がよみがえった。


そのときとおそらく同じであろう道を歩き、
大自然を楽しんだ。


10年前はこの木道がとても大きなものに感じていたけど、
今歩くと決して大きくはなかった。


まだ世の中のことなんて何にもわかったいなかった10年前に
歩いたときの気持ちは、多少世の中をわかり始めた今となっては
思い出せるはずもなかった。


ちょっとメランコリックにてくてく歩いていたら、
小学生と思しき集団に出くわした。

体育着にリュックサックに水筒をぶら下げていたその姿は
いつの日かの自分を見ているようだった。


なんだか微笑ましくなってすっかり元気を取り戻した僕は
小学生に負けるもんか!
と根拠のない自信を持ち残りの道を進んだ。


この10年で本当に多くのことを見てきたり、経験したり
出会ってきたけど、この先10年はどんなだろなあ、と
わくわくしてきた。全然想像もつかないけど、
10年後も小学生には負けん!と言っていられるような
中年のおじさんになれればいいなと思います。