あたりまえにおもっていることが
あたりまえにおこなえることがどんなにすばらしいことか。
日頃それを知る由はあまりない。
自分にとって何か大きな出来事に遭遇したとき、
非日常へと身をおいたとき、
少なくとも僕は日常をいとおしむ。
普通に目を覚まし、仕事に行き、ご飯を食べ、
人と話をし、道を歩き、ものを見、何かを考え
家に帰り、お風呂に入って眠りにつく。
単調なことほどいかにすばらしいことか、
健康であることがどれほどありがたいものか、
生きていることがどんなに幸せなことか、
僕はある出来事を通じてまざまざと考えるようになった。